トラリピ(トラップリピートイフダン)とは
トラリピとは、トラップ・リピート・イフダンの略であり大手FX会社マネースクウェアジャパンが考案したシステムトレードの一種です。ほったらかし運用ができ、しかも年月がたてば確実に利益を増やしていけるため、最近は普段忙しいサラリーマンや主婦に人気の投資方法です。ほったらかしで資産を増やしたい方にオススメです。
トラップ(指値取引)をリピート(繰り返す)し、注文はイフダンとするものでいくつもの指値イフダン注文を繰り返します。イフダン注文とはいくらになったら買う、いくらになったら売るという注文を一括で行える方法で、この注文を出しておけば、相場にはりつかなくても自動で発注、決済してくれます。トラリピはこの注文を使って無数のイフダン注文をしかけます。例えば、ドル円100円から101円まで、25銭間隔で注文をだした場合、仕掛けるイフダンは
100円、100.25円、100.50円、100.75円、101円に指値注文(または逆指値注文)を置きます。そしてそれぞれに固定で〇銭(pips)分の利益がでたポジションから順次決済していき、決済されたポジションはまた再び同じ注文をリピート(繰り返し)置くことになります。そのようにして永久的にポジションを繰り返しだしていくトレードとなっています。
✔トラリピのメリット
- レンジ相場に強い
- 損益計算しやすい
- 含み損時もスワップで利益を得る
✔トラリピのデメリット
- 一度に大きな利益は狙えない
- トレンド相場で含み損を抱えやすい
- スプレッドが広い
- 逆張り(指値注文)のためトレンド相場に弱い
✔トラリピのデメリットを克服するために(超大事!)
- 業者のトラリピを使用しない(EAを使用して自動売買)
- 逆張り(指値注文)を行わない
トラリピのメリット1:レンジ相場に強い
例えば上記、ドル円に対して100円から101円までトラリピを仕掛けた場合、相場が100円から101円の間にいる場合は永遠と利益確定を繰り返し再び注文・・という流れになるので、レンジ相場の場合に強い取引となります。
100円から101円でなくとも、110円から100円の間に仕掛ければ、レンジを広くとることができ、停滞相場でも順調に利益を稼ぎだすことができます。
トラリピのメリット2:損益計算しやすい
トラリピは損益計算がしやすく、仕掛けたポジション以上のポジションをもつことはありません。イフダン注文のためいくらの価格になるとポジションをとるというものであるため、どこまで下落するとどれだけポジションをもっているのかを自分でコントロールすることが可能です。そのほかのシステムトレードや、とくにスキャルピング、スイングトレード狙いのシステムトレードの場合はそうもいかないことが多く、いくら資金を準備すればいくらの下落まで耐えれるかを計算できることは強みであり、安心材料ともなります。
トラリピのメリット3:含み損時もスワップで利益を得る
トラリピを動作させていた場合、必ず仕掛けたレンジを外れて下落しトラリピを動作させられなくなる時が必ず来ます。その時に大量のポジションを抱えてしまうわけですが、プラススワップとなる通貨ペアでトラリピを動作させておけば大量のポジション自体もスワップによって利益を得ることができます。
トラリピのデメリット1:一度に大きな利益は狙えない
トラリピは一度の取引で数百円を稼ぎだすトレードです。大きな利益を狙わないからこそコツコツと利益を出し、リスクを回避します。ですので一度に数万円などのような利益は狙えません。ただしコツコツと利益を生み出すことによってやがて数万円、数十万円の利益を生み出すことになりますが、時間をかけてあげる必要があります。大きな取引はトラリピには向かないでしょう。
トラリピのデメリット2:トレンド相場で含み損を抱えやすい
トラリピのデメリットは、下落トレンドが現れたとき決済金額までポジションを抱え続ける事にあります。ある通貨にトラリピを仕掛けた場合、その通貨のインフレが進むと決済できずに次のポジションをとることになります。その操作を連続してしまうので、下落時に大量のポジションを抱えることになり、投入資金が塩漬けになることもあります。
以前のリーマンショックを経験された方ならわかるかと思いますが、リーマンショック前まで1ドル120円前後でした。リーマンショックが起きたことで1ドル70円まで下落。もしトラリピを120円前後で仕掛けていた場合はそのポジションが大量に残り資金が塩漬け状態となっていたことでしょう。
トラリピのデメリット3:スプレッドが広い
トラリピのシステムトレードをそのままマネースクウェアジャパンで取引した場合、弱点としてスプレッドが広い(売り価格と買い価格に差がある)ことが挙げられます。スプレッドが広いということは一回の利益が少なくなり、手数料になるため利益率を圧迫します。
トラリピのデメリット4:逆張り(指値注文)のためトレンド相場に弱い
トラリピのシステムトレードをそのままマネースクウェアジャパンで取引した場合、注文方式は逆張り(指値注文)しかありません。指値注文は下落時に安値でポジションをとることができるメリットがありますが、トラリピの場合下落時の注文ポジションを全て拾っていくため、トレンド相場に弱いという欠点があります。特に評価損益は雪だるま式に増えていくため、精神衛生上あまりよくありません。
トラリピのデメリットを克服するために
このようにいくつものメリット、強みを持ちながらもトレンド相場やスプレッドに弱点があるトラリピ。でも実は、その弱点を補う方法があります。
業者のトラリピを使用しない
トラップリピートイフダンはFX会社「マネースクウェアジャパン」でしか行うことができません。そのためか、スプレッド(売りと買いの価格差)が広めのため一度の取引による手数料が高いことになり、利益率を圧迫します。
そこでMT4(自動売買環境)によるEA(自動売買ソフト)を稼働させることで、ほかの業者によるトラリピを行うことができるようになり、スプレッドの対策にもなります。
逆張り(指値取引)を行わない
業者によるトラリピを行った場合、逆張りでしか取引を行うことができません。自動売買を行うことで順張りのプログラムを稼働させることができ、急な下落時にポジションを持つことなく、相場が反転し上昇トレンドに突入したときのみポジションをもつことになります。
通常のトラリピは逆張りであり、下落時にも大量のポジションを持つことになり、最大ドローダウン(評価損)に大きな差がでます。相場の反転を待つとはいえ、評価損が大量にある状態で何年も待つのは相当な精神力でないと耐えることができません。精神が安定しないといらないポジションを持ってしまったり、損切したりと通常行ってはいけない事をしてしまいます。順張りで仕掛ける場合は評価損に余裕が生まれるので、精神衛生上も良いでしょう。こちらのサイトでも順張りを推奨しており、順張りトラリピEAの無料配布をしています。